著者の方からいただきました。



Serverspec

Amazon – Serverspec

もう既に発売されています。自分は割と早い段階からServerspecは導入していて、ぐちゃぐちゃになったchefのレシピのリファクタリング、構築/設定変更したサーバの正当性の保証、泥臭く手作業で構築されたシステムやレガシーシステムの落ち穂拾い、など多くの恩恵が得られました。

感想

200ページ程度で読みやすかったです。単なるハウツー本ではなく、著者の思想が随所に見られ、ソフトウェアを書く、メンテナンスするうえでの考え方も学ぶこともできます。簡単に感想を書きます。

まず使いたい人が読むべき箇所

基本的なハウツーの部分。初めてServerspecを触る人は2章(インストールや初期設定)、3章(具体的な使い方)を読めばすぐ使えるようになります。6章にはデバッグに関する事柄、付録Aにはリファレンスもあるので、使い慣れた人も手元においておくと重宝するのではないでしょうか。

Serverspecのアーキテクチャ

4章はServerspecのソフトウェアアーキテクチャの解説があり、ServerspecとSpecinfraの構成と処理を学ぶことができます。4章を読むとソースコードが理解しやすくなるので、コントリビュートしたり、自分で改良したりする際のハードルがだいぶさがると思います。Rubyでソフトウェアを書いてみたいという人にとっても、書き方の一例として大いに学べると思います。

考え方

読んでいて一番おもしろかったのは随所に記述されているServerspecのポリシーや考え方で、文章に強い意思を感じました。また技術者としても刺激になった。例えば「1.5.5 他人のためには開発しない」の節には次のような事柄が書かれています。

  • 他人のためには開発しない
  • 自分で使わない機能は、基本的には自分では実装しない
  • 実際にコードを書いてGitHubにプルリクエストを送ってくれた場合は、たとえ自分が使わない機能であっても取り込むことがある
  • バグで困っている人はその人自身が直してプルリクエストを送ってくるべき
  • 単なるバグレポートは受け付けない
著者の技術者としてのスタンスが見えます。”困っているなら自分で直せ”。この部分だけを見ると、ちょっとした堅い技術者像を思い浮かべてしまうのだが「コードを送ってくれればせっかく作ってくれたので取り込みます」「プルリクエストの作法にはうるさくないのでお気軽にプルリクエストを送ってください」とも書かれており、受け入れる優しさも感じました。
# 実は著者のmizzyさんにはお会いしたことがなく、文章からなんとなく人物像を感じ取れるのも読んでいておもしろかったですw

最後に

まさか自分が献本いただけるなんて思っていなかった。mizzyさんありがとうございます。

おわり

 

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